グラフィックデザイナーは今すぐ動画制作を始めたほうがいい理由

グラフィックデザイナーは今すぐ映像制作を始めたほうがいい理由

今回は、グラフィックデザイナーのぼくが動画制作をはじめた理由をお話しします。

ですので今回は筋肉の話はないです。

筋肉の話はこちら
http://chunen-jidai.com/category/workout

特に同業のグラフィックデザイナーの人の参考になればと思って書いています。

現在の僕は、インハウスデザイナーとしてグラフィックデザインだけではなく、WebやアプリのUIデザイン、ブランディングや写真撮影なんかもやってます。

そんな感じでビジュアル表現の何でも屋みたいになってしまっているためか、3か月くらい前に自社のリクルート用動画の内製を依頼されました。

動画は外注で制作した経験はありますが、企画から編集まで全てを担当するのは今回が初めて。

で、制作を終えて思ったのが、グラフィックデザイナーは積極的に動画制作を始めた方がいいんじゃないかということ。

なぜそう思ったのか、その理由をお話しします。

グラフィックデザインと動画制作は共通点が多い

グラフィックデザイナーが動画制作を始めた方がいい理由の一つは、動画制作はグラフィックデザインのスキルを活かしやすいということ。

グラフィックデザインと動画にはいくつか共通点があって、例えばフレームが固定されているという点。

グラフィックデザインではA4とかB2、動画では1920×1080(16:9)等、サイズを決めるところからスタートします。

で、その固定されたサイズと比率の枠の中で、構図やレイアウトを固めていきます。

今回はAdobe Premiereで動画編集をしたのですが、タイムラインを止めて被写体の位置や、テロップの配置についてあれこれ検討しているときに、ふと思ったんです。

「あれ?俺広告作ってるんだっけ?」

「一枚の画像」と「短めの文字」で画作りをするという点も、グラフィックデザインと動画制作の共通点。

結局動画って連続する静止画なわけで、静止画が一枚のデザインとして成立していれば、動いてもいい感じになる。

黒澤明の映像が美しいのは、もともと画家志望で二科展に入選するほどの静止画作成スキルがあったからなんですよね。

もちろん「動き」に関する検討事項は山ほどあるとは思います。

「動き」が動画を動画たらしめているので、「フレーム内での構図やレイアウト」は映像表現の一要素でしかないとは思いますが、とはいえクオリティを左右する重要な要素です。

Web系デザインより映像制作の方が展開しやすい

グラフィックデザインと動画制作にはそんな感じの共通点があるにも関わらず、両方の領域を手がける人ってほとんど見かけません。

一方、グラフィックデザインとwebデザインを専門とするデザイナーは山ほどいて、世間一般的にはほぼ同じ領域だと思われています。

僕と同世代かそれ以上のデザイナーは、グラフィックデザインから需要の高いwebデザインへと領域を広げるのが定石でした。

僕もそういった感じで仕事をしてきました。

ところが、繰り返しになりますが、Webより動画制作の方がしっくりきたんですよね。特に動画編集はかなり近いことをやってる感覚になりました。

Webデザインはフレームが縦も横も可変であるという前提でデザインをするのが、グラフィックデザインとの最大の違い。

さらにコーディングによる制約というか、システマティックであることが要求されます。

この辺りがしっくりこないグラフィックデザイナーは、「決められたフレームの中で、画像と文字によるに画作りを自由度高くできる」動画制作の方が展開しやすいんじゃないかと思うんです。

とはいえ、撮影・照明、音声、編集と全てを守備範囲に含めようとすると、さすがに難易度は上がります。

なのでまずはグラフィックデザインのスキルを活かしやすい動画編集からアプローチするのが良さそうです。

市場の拡大が見込める

グラフィックデザイナーがWebデザインにシフトしていった背景には、市場の拡大がありました。

90年代の後半くらいからでしょうか、「うちも自社サイトくらい持たなくては。。」といった感じで、企業ホームページ等ほ始めとするWebサイト制作の需要は伸びていきました。

現在ではすでにほとんどの企業が自社サイトを持ち、供給側に関しては主婦も学生も猫も杓子もWebデザイナーを名乗ってるみたいな状態です。

つまり完全に飽和状態で、単価もかなり下がっています。

一方の動画制作はこれから需要が伸びる分野。

5G到来を契機に、「うちも動画で発信しなくては。。」といった感じで、今まで動画でCMを打てなかった中小企業や、個人単位での動画配信が大きなトレンドになっていくでしょう。

そうなってくると、制作側でも先行者利益を狙った参入者は増えるでしょうが、先に話した通りグラフィックデザイナーにはスキル面でかなりアドバンテージがあると思います。

さいごに

というわけで僕も、今後はしばらく動画制作に取り組んでいこうかなと考えています。

まずは編集を中心にチャレンジしていきたいです。

現在持っているスキルや素養が活かせ、かつ今後需要が拡大しそうなジャンル。チャレンジしない理由は無いですよね。

アラフォーのおっさんが恥ずかしいことに、大学に入って初めてデザインを学び出した頃の高揚感みたいなのを感じてますw

今から第一線の映像クリエイターになるのはまあ無理でしょうが、なんらかの価値を提供できるよう、がんばっていきたいです。